水干烏帽子すいかんえぼし)” の例文
神主のその顔が、おおきな猿のように見えて、水干烏帽子すいかんえぼしを着ていたのが、何となく神々こうごうしかった。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
人形使 しょう篳篥ひちりきが、紋着袴もんつきばかまだ。——消防夫しごとしが揃って警護で、お稚児がついての。あとさきの坊様は、こうかっしゃる、御経を読まっしゃる。御輿舁みこしかつぎは奥の院十八軒の若いしゅ水干烏帽子すいかんえぼしだ。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)