“気苦労”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣苦勞
読み方割合
きぐらう33.3%
きぐろう33.3%
きぼね33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本に残した七人の子供が又しても気に掛る。自分が良人をつとあとを追うて欧洲へ旅行するに就いては幾多の気苦労きぐらうを重ねた。子供を残してくと云ふ事は勿論その気苦労きぐらうの一つであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
さいわいこちらの世界せかいまいってから、そのてん気苦労きぐろうがすっかりなくなったのはうれしうございますが、しかしこちらのたびはあまり、あっけなくて、現世げんせでしたように
島抜け法印、いつもであれば、預かりものが、年はもいかぬ娘っ子なので気も張らぬが、今度は相手が相手、なかなか気苦労きぼねが折れるらしく、例の寝酒も、この四、五日はつつしんでいた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)