“比田”の読み方と例文
読み方割合
ひだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あんなものあ、うちにあったって仕方がないんだから、持って御出でよ。なに比田ひだだってりゃしないやね、汚ない達磨なんか」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は子供の時分比田ひだと将棋を差した事を偶然思いだした。比田は盤に向うと、これでも所沢ところざわ藤吉とうきちさんの御弟子だからなというのが癖であった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
健三の帰る時、姉はこんな事をいって、あん比田ひだの戻るまで話して行けと勧めたが、彼にはそれほどの必要もなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)