母上おっか)” の例文
「そうさ、お前に任したのだから……ところで母上おっかさんが見えたら最早もう下宿屋はして一所になって下さいと言ってみようじゃないか」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
母上おっかさん、そりゃア貴女あなた軍人が一番お好きでしょうよ」とじろりその横顔を見てやる。母のことだから
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「だってお困りでしょう? 明日あした私が局から帰ったら母上おっかさんと相談して……四時頃又来ましょうよ。」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いいや、母上おっかさんに会って取返えして来る。あんまりだ、あんまりだ。親だってこの事だけは黙っておられるものか。然しどうしてそんな浅ましい心を起したのだろう……」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)