“此母子”の読み方と例文
読み方割合
このおやこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一日や二日の断食は此母子このおやこに珍しくもないらしい。お杉はただ首肯うなずいて其処そこに坐ったが、にわかに思い出したように少しくことばを改めた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何とせん憐れにも亦いぢらしき有樣よと思ふうち母子おやこの歩みは遲けれど驅ける車の早ければ見顧みかへりても見えずなりぬ此母子このおやこ境界きやうがいはいかならん影の如く是に伴ひて見たしまた成しとげらるゝものならば力を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)