“欣幸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんこう66.7%
きんかう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新しき真理、美しき芸術、高き思想、尊き宗教に感激し欣幸きんこうするということもすべて滑稽な戯れとして終らなければならないであろう。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
三今尚古風を標榜して居らる禅僧に対する欣幸きんこうの念、この二つの正反対の感じが、わしら俗人どもの胸に往来するのは、単に保守主義に対する審美感より出るのではないかも知れぬ。
僧堂教育論 (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)
と云ふのは勿論両氏の作品に非難を加へようと云ふのではない。寛大な西洋人に迎へられたことを両氏の為に欣幸きんかうとし、偏狭へんけふな日本人にしりぞけられたことをクロオデル大使の為に遺憾ゐかんとするのである。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
まことに、——欣幸きんかうの至りに堪へない。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)