“欝陶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うっとう53.8%
うつたう42.3%
うつとう3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎日欝陶うっとうしい思いをして、縫針ぬいはりにばかり気をとられていた細君は、縁鼻えんばなへ出てこのあおい空を見上げた。それから急に箪笥たんす抽斗ひきだしを開けた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まだ若さうな着流し、彌造が板について、頬冠ほつかぶりは少し欝陶うつたうしさうですが、素知らぬ顏で格子から赤いお神籤を解く手は、恐ろしく器用です。
世の中が欝陶うつとうしくなつてきた、血の氣のしづまりきらない三河系統の旗本の一脈が、旗本奴と名乘れば、その横暴我儘を通させまいとして、市民側からは町奴が出來た。
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)