“檜板”の読み方と例文
読み方割合
ひのきいた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左樣、檜板ひのきいたで二尺四方もありませうか、中から取外すとき二つに割れたやうで、長さが二尺、幅が一尺ほどの薄いものになつて居りました
銭形平次捕物控:274 贋金 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
的は草鹿くさじしというもので鹿の首の形に檜板ひのきいたをけずり表に牛の皮を張る。皮と裏板との間には綿が縫い込んである。
備前名弓伝 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
この役人が吟味のために村へはいり込むといううわさでも伝わると、いのしし鹿しかどころの騒ぎでなかった。あわてて不用の材木を焼き捨てるものがある。囲って置いた檜板ひのきいたよそへ移すものがある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)