“檜皮葺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひわだぶき38.5%
ひはだぶき23.1%
ひわだぶ23.1%
ひはだぶ15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
社は皆檜皮葺ひわだぶき、神官も大宮司と称して位も持っており、その下にも神官が数々居て、いずれも一家を構えて住んでいた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
が、幸ひにして、利仁の声は、一同の注意を、その軒の方へ持つて行つた。檜皮葺ひはだぶきの軒には、丁度、朝日がさしてゐる。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
下手しもての背景は松並木と稲村の点綴てんていでふち取られた山科街道。上手かみてには新らしく掘られた空堀、築きがけの土塀、それを越して檜皮葺ひわだぶきの御影堂の棟が見える。
取返し物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
六の宮へ行つて見ると、昔あつた四足よつあしの門も、檜皮葺ひはだぶきの寝殿やたいも、ことごとく今はなくなつてゐた。その中に唯残つてゐるのは、崩れ残りの築土ついぢだけだつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)