“権令”の読み方と例文
読み方割合
ごんれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
筑摩ちくま権令ごんれい永山盛輝ながやまもりてるの名で、神葬仏葬共に人民の信仰に任せて聞き届けるむねはかねて触れ置いたとおりであるが、今後はその願い出にも及ばない、各自の望み次第
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こんなお触れが、筑摩県権令ごんれいの名で駅々村々へ回って来る。あざやかな国旗が石を載せた板屋根の軒に高く掲げられるのも、これまでの山の中には見られなかった図だ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
当年の手記、奏議、書翰しょかん等の類に至るまで深くしまい込んでしまって、かつてそれを人に示したこともない。明治元年に権令ごんれい林左門が笠松かさまつ県出仕を命じたが、景蔵は病ととなえて固く辞退した。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)