“極小”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごくせう50.0%
ミニマム50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、それから十ねんつて日露戰爭にちろせんさうおこつたときわたしすで非戰論者ひせんろんしやとして×國心こくしん嘲笑てうせうしてゐた。わたし日本國民にほんこくみんとして、日本國土にほんこくど極小ごくせうの一部分ぶぶんすらもわかあたへられてないことつてゐた。
天の極大マキシマムから地の極小ミニマムへと弾道を描いて揺れ動き、あはや腕がもぎれて混沌の奈辺へでも吹き飛んだかとおもふと、虚空に円を劃したのみで、彼の魂はもとの位置にぶらさがつてゐた。
裸虫抄 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)