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楚々
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そゝ
ふりがな文庫
“
楚々
(
そゝ
)” の例文
この娘が手甲
脚絆
(
きやはん
)
に
負摺
(
おひづる
)
を背負つて、
饅頭笠
(
まんぢゆうがさ
)
に顏を隱したとしても、その
楚々
(
そゝ
)
たる姿や青春の美しさが沁み出るやうな
御詠歌
(
ごえいか
)
の聲や
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
羚羊
(
かもしか
)
のやうなすんなりした脚で、
何時
(
いつ
)
もネビイブルウのソックスに、白い靴をはいてゐた。腰の線がかつちりしてゐて、後から見る姿は
楚々
(
そゝ
)
とした美しさだつた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
楚々
(
そゝ
)
として
且
(
か
)
つもの
思
(
おも
)
はしげに、
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
渚
(
なぎさ
)
を
辿
(
たど
)
り
來
(
き
)
た
此
(
こ
)
の
美女
(
びぢよ
)
に
逢
(
あ
)
つて、
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
色目
(
いろめ
)
づかひをして、
目迎
(
めむか
)
へ
且
(
か
)
つ
見送
(
みおく
)
つて、
何
(
ど
)
うだと
云
(
い
)
ふ
例
(
れい
)
の
本領
(
ほんりやう
)
を
發揮
(
はつき
)
したのがはじまりである。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お夏は可憐で
楚々
(
そゝ
)
として、充分に美しい娘でしたが、性根もなか/\に確かりしてをり、その上智慧も
逞
(
たく
)
ましく、近頃は道樂者の金之助も、次第にお夏の良さに引摺られる恰好になつて來ました。
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
楚
漢検準1級
部首:⽊
13画
々
3画
“楚”で始まる語句
楚
楚歌
楚王
楚辞
楚原
楚人
楚満人
楚人冠
楚囚
楚国