“棒片”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうぎれ57.1%
ぼうきれ28.6%
ぼうちぎれ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから彼は持っていた木挺のような棒片ぼうぎれドアをこつこつと叩き、私の父が出ると、ぶっきらぼうにラム酒を一杯注文した。
白い煙をげて浴衣はめらめらと燃えて行ったが、燃えのこりの部分のくすぶっているのを、さらに棒片ぼうきれきたてていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しかし両側の人家ではまだともしび一つともさぬので、人通りは真黒まっくろな影の動くばかり、その間をば棒片ぼうちぎれなぞ持って悪戯盛いたずらざかりの子供が目まぐるしく遊びまわっている。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)