“梵天台”の読み方と例文
読み方割合
ぼんてんだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その火明かりで、梵天台ぼんてんだいにみちている兵も見えた。まぢかの川を乗りわたしてくる軍馬も見えはじめた。裾野すそのは夕焼けのように赤くなった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まもなく、梵天台ぼんてんだいたいらへくる。よるとばりはふかくおりて徳川方とくがわがたの陣地はすでに見えなくなったが、すぐ前面の人穴城ひとあなじょうには、魔獣まじゅうの目のような、狭間はざまが、チラチラ見わたされた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)