うだつ)” の例文
長「兼公、手前てめえういうけれどな、こせえた当人がまずいと思う物で銭を取るのは不親切というものだ、何家業でも不親切な了簡があった日にア、うだつのあがる事アねえ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
もう五十になっても、うだつがあがらないのですから、自分の生れた三村屋が恋しくもなるでしょう
一生苦労をしてもうだつがあがらないと覚って、両国の広小路に三軒分もありそうな水茶屋を開き、御贔屓ごひいき檀那だんな方の後押しで、商売を始めましたよ、それが当って、近頃は大変な繁昌だ
これは、賭博遊てなぐさみが好きで久離きうりられ、三河町で器用から思ひついた、細工物をして居ります。もう五十になつても、うだつがあがらないのですから、自分の生れた三村屋が戀しくもなるでせう