梓越あずさごえ)” の例文
のち十余年にして、我同郷の人小一と云ふ者、日向の梓越あずさごえと云ふ峯を過ぐるに、ふもとより怪しきたけ七八尺ばかり、満身に毛生じたる物のぼり来る。大いに怖れ走らんとすれども、体しびれて動かず。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)