“桃生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものお57.1%
ものふ14.3%
もものう14.3%
ももふ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊東新左衛門は桃生ものお郡小野、二千石あまりの館主で、年は三十二歳、生れつき多病のため子供がなく、数年まえ、古内主膳の子で采女うねめというのを養子にした。
次いで七年に又桃生ものふ郡の西南にある式部が領分の飛地と、これに隣接してゐる遠田郡の安芸が領地とにも地境の争が起つた。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
さては桃生もものう郡には竹のオシラガミがあるのか。これもまた一つの新発見であった。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
牡鹿おじか桃生ももふ、志田、仙台の界隈かいわいをそう遠く離れるに及ばないということを、白雲は白雲なみに断定して、漫然とこの北上川の沿岸を漂浪しているうちには、何とか手がかりがあるだろう。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)