“桃源”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうげん75.0%
たうげん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
惜しい事に今の詩を作る人も、詩を読む人もみんな、西洋人にかぶれているから、わざわざ呑気のんき扁舟へんしゅううかべてこの桃源とうげんさかのぼるものはないようだ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
………太平の御代みよの有り難さと云おうか、桃源とうげんの国と云おうか、久しぶりに浮世を離れたのんびりとした心持になって
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その日は秋山にちか見玉みたま村の不動院ふどうゐん一宿やどり、次の日桃源たうげんたづぬる心地して秋山にたずね入りぬ。
春霞むここに花咲き我が居らば武陵ぶりよう桃源たうげんの思あるべし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)