“根許”の読み方と例文
読み方割合
ねもと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれの家の目印になるような、あの馬鹿にの高い大樹なんだ。そして、その根許ねもとの所に親父の腰かけていた、切石がおいてあるのだ。
疑惑 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
廣介の声にふと見ると、森の入口の一本の杉の木の根許ねもとに、誰が乗り捨てたのか、毛並艶けなみつややかな二匹の驢馬ろばがつながれて、しきりに草を噛んでいます。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
さて警察医の観察によると、死因は無論轢死れきしであって、右の太腿を根許ねもとから切断されたのによるというのだ。
一枚の切符 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)