来駕らいが)” の例文
自然科学史の原稿井汲氏に御渡し下されたく、なお、御都合できましたら次の日曜か月曜頃御来駕らいがを煩わし得れば幸に存じます。
かおるは山の延暦寺えんりゃくじに着いて、常のとおりに経巻と仏像の供養を営んだ。横川よかわの寺へは翌日行ったのであるが、僧都そうずは大将の親しい来駕らいがを喜んで迎えた。
源氏物語:56 夢の浮橋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
『とく』は一週間ばかり前より実家へ帰りおりしが、今日は先生の御来駕らいがある由を聞きしゆえ、昨日使いを
「早速お聴分けくださいまして、久之進面目に存じまする、なおまた、……明日は久々にて御対面を得たく、茶を催しまするゆえげて御来駕らいがくださいまするよう」
粗忽評判記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
おっしゃってくださいませんか。何用でご来駕らいがをかたじけのうしたのか、それを
さてそれで単刀直入に本題に入る、としてもちろんご来駕らいがあられたについては、例の一件物ご持参と存ずる。いざ、お渡しくださるよう。それと引き換えにお京様、早速この場でお渡しいたす。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ご足労ながら、いま一度ご検分願わしく、ご来駕らいが待ちわびおり候