“木羽葺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こっぱぶき66.7%
こつぱぶき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今は多少の修補をして、又一君と其縁戚の一少年とが住んで居る。直ぐ其側に二十坪程の木羽葺こっぱぶきの此山中にしては頗立派なまだ真新しい家が、戸をしめたまゝになって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
河口を少しくのぼった空地くうちには木羽葺こっぱぶきの休憩所が一つ見えていた。まだ接待の準備もつかないらしく、若い酌婦風の女が一人二人、風に吹かれて、対岸の遠いポプラや白樺しらかんばのかがやきを見入っていた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
山下道を川に沿うてさかのぼること四五丁餘、細い煙突から白い煙を立てゝ居る木羽葺こつぱぶきのきたない家に來た。神居古潭かむゐこたんの鑛泉宿である。取りあへず裏二階の無縁疊へりなしだゝみの一室に導かれた。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)