“曳光弾”の読み方と例文
読み方割合
えいこうだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもこれから私が逃げようという方角へ、その曳光弾えいこうだんはとんでいきつつあることを知ると、さすがの私も、足がすくんでしまうように感じた。
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
前面には砲声が絶えずとどろいているが、この頃の僕たちはもうそれに馴れ切ってしまったので、重砲のひびきも曳光弾えいこうだんのひかりも、さのみに我れわれの神経を刺戟しなくなった。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そして、ひとたび、呉のうごきに、何か異変があると見るや、まず第一の監視所のおかから烽火を揚げる——夜ならば曳光弾えいこうだんを揚げる——第二の監視所はそれを知るやまたすぐ同様に打ち揚げる。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)