“曳々声”の読み方と例文
旧字:曳々聲
読み方割合
えいえいごえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十人の人足が曳々声えいえいごえを出してそれを担ぎ上げました。甲州に入っての勤番支配の権威は絶大というべきものです。
府中の方から来る肥料車こやしぐるまも、あと押しをつけて、曳々声えいえいごえして家の方へ急いで居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
やがて孫呉空そんごくうが雲の上を曳々声えいえいごえ引背負ひっしょったほどな芭蕉を一枚、ずるずると切出すと、ぷん真蒼まっさおにおいが樹の中にこもって、草の上を引いて来たが——全身ひっくるまって乗っかった程におおきいのである。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)