“曙色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あけぼのいろ45.5%
アケイロ27.3%
あけいろ18.2%
しょしょく9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曙色あけぼのいろに松竹梅を總縫した小袖、町風に髮を結ひ上げた風情は、長局ながつぼね風俗に飽々あき/\した家光の眼には、どんなに美しいものにうつつたでせう。
萬法藏院の晨朝ジンテウの鐘だ。夜の曙色アケイロに、一度騷立サワダつた物々の胸をおちつかせる樣に、鳴りわたる鐘のだ。イツぱし白みかゝつて來た東は、更にほの暗いれの寂けさに返つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
万法蔵院の晨朝じんてうの鐘だ。夜の曙色あけいろに一度騒立さわだつた物々の胸をおちつかせる様に、鳴りわたる鐘のだ。いつぱし白みかゝつて来た東は、更にほの暗いれの寂けさに返つた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
時人じじんの心理は、まさに今、夜の明けたような曙色しょしょくを欲していた。明るさに向ったときは明るい色を、身にも世間にもいろどりたいのが本能だった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)