暮烟ぼえん)” の例文
しかもそれは冬の日の暮れかかった時で、目に入るものは蒼茫そうぼうたる暮烟ぼえんにつつまれて判然としていなかったのも、印象の深かった所以ゆえんであろう。
元八まん (新字新仮名) / 永井荷風(著)