暁方あけかた)” の例文
旧字:曉方
家が広いので、奥へは主人の平太夫、お勝手の側の居間にはお琴が一人、ガラッ八は店を直して格子をはめた表の部屋に宵から暁方あけかたまでもぐり込むことになったのです。
まだ空に星がチカ/\残つてゐた暁方あけかたのこと、母が宵から支度してあつた男の着物一切を——シヤツから褌から、じゆばん、角帯、羽織、帽子、足袋、下駄、手拭、鼻紙にいたるまで
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
さうして、暁方あけかたやつと三人は赤い眼をして土蔵から出て来た。
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)