“旱天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんてん52.6%
ひでり31.6%
ひでりぞら10.5%
カンテン5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、あいにくな旱天かんてんつづき。大夏の太陽は火龍かりょうというもおろかである。満天すべて熱玻璃ねつはりのごとく、今日も一片の雲さえ見あたらない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「考えてみなせえ。女旱天ひでりの世間じゃあるめえし……。この、帳場から眺めていると、沢山来る婀娜あだっぽい花の中から、今に、いいのが見つかるよ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旱天ひでりぞら夜も火氣ほけだちていちじるき横雲の上に蠍座さそりざが見ゆ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ココニ至ツテ、北条天下ノ民土、全ク、旱天カンテンノ亀裂ニ似タル危殆キタイヲ呈シ、タミ、雨ヲ待ツノ声、今ヤ地ニ満チテ、シカモ声無シ……。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)