“旅籠代”の読み方と例文
読み方割合
はたごだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は体の休まるとともに、万感胸に迫って、涙は意気地なく頬を湿らした。そういう中にも、私の胸を突いたのは今夜の旅籠代はたごだいである。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
他人ひと不愍ふびんをかけるもよいが、旅籠代はたごだいの尻ぬぐいなどさせられては堪らぬ。ここをつまで、知らぬ顔していやい」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御待おまち申さんかと後藤始め三人の旅籠代はたごだい二十日分十九くわん五百文金となして三兩と二百五十文に相成候といひつゝ書付かきつけを差出しけるに夫婦はかほを見合せ暫時しばらくこたへもなかりしかば手代は樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)