“支柱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しちゅう33.3%
しちう25.0%
ささえ16.7%
しちゆう8.3%
つっぱり8.3%
つつかへ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄とも父とも信頼している幼年組は、だいじな支柱しちゅうを失ってしまって、なにをたよりとしていいかわからなくなる。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
実際破損のなかつた家でも、すぢかひを入れたり、支柱しちうをしたりしてゐる家が沢山あるのであつた。
余震の一夜 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
「さても、お持病の癇癖かんぺきがなせるわざには違いなかろうが、そら恐ろしい事を口にし給うものよ。先頃の地震なえに、心の支柱ささえをとり外し、気でも狂わせ給うたか」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
傾危けいきの際、老いても一門の支柱しちゆうとなれる入道相國は折柄をりから怪しき病ひに死し、一門狼狽して爲す所を知らず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
太夫に認められたことによって、ともすれば動揺どうようしやすい自分の心が、何かこう支柱つっぱりでもかわれたように、しゃんとしてきた。それが彼には何よりも嬉しかったのだ。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
「何に支柱つつかへなら私でもできますよ。」いくらか心得のあるS氏が言つた。
余震の一夜 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)