“操觚者”の読み方と例文
読み方割合
そうこしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今と違ってマダ操觚者そうこしゃの報酬の薄かったその頃に三十になるかならぬかの文筆労働者でこれだけの家を建築したのは左も右くも成功者であった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
天下の操觚者そうこしゃほとんど筆をそろえてその偉人たることを称す、子規子はいかなる理由によって偉人と称せられたるか、世人が子規子を偉人とするところの理由いかんと見れば
絶対的人格:正岡先生論 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
以上の諸名家にいで大正時代の市井狭斜の風俗を記録する操觚者そうこしゃの末に、たまたまわたくしの名が加えられたのは実に意外の光栄で、我事は既に終ったというような心持がする。
正宗谷崎両氏の批評に答う (新字新仮名) / 永井荷風(著)