“揚巻”の読み方と例文
旧字:揚卷
読み方割合
あげまき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、「いき」のうちには「慮外りょがいながら揚巻あげまき御座ござんす」という、曲線では表わせない峻厳しゅんげんなところがある。冷たい無関心がある。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
源内が先に立って、楽屋口から頭取座の方へ行くと、瀬川菊之丞せがわきくのじょうが、傾城けいせい揚巻あげまき扮装いでたちで、頭取の横に腰を掛けて出を待っている。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
と、あせるところへ、また、うしろから退いて来た池田方の一武者が、新十郎のよろいの揚巻あげまきを目がけて槍を突きさした。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)