“掛毛氈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけもうせん60.0%
かけまうせん20.0%
タペストリー20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃私は芝居へ行く時は、必ず眼鏡オペラグラスを持って行ったので、勝美かつみ夫人もそのまる硝子ガラスの中に、燃え立つような掛毛氈かけもうせんを前にして、始めて姿を見せたのです。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
是全く予にとりては、予が最後の勝利を博せし、光栄ある戦場として、しばしばその花瓦斯はなガスとその掛毛氈かけまうせんとを眺めんとする、不思議なる欲望を感ぜしが為のみ。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
やがて彼は掛毛氈タペストリーのうしろにあるドアをあけて小さい部屋にはいると、強い感動に胸を躍らせながら真っ暗な階段を降りかかった。