“捧呈”の読み方と例文
読み方割合
ほうてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しからば願意をきき届けようと言って、その旨を耕雲斎に確答し、一橋中納言に捧呈ほうていする嘆願書並びに始末書を受け取って退営した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その間メルキオルは、椅子いすの上に反り返り、天井を眺めて、あごをゆすぶりながら、物知り顔に次の捧呈ほうてい文の文体を吟味していた。
上々官金僉知きんせんち朴僉知ぼくせんち喬僉知きょうせんちの三人はいずれも広縁に並んで拝をした。ここでは別に書類を捧呈ほうていすることなどはない。茶も酒も出されない。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)