“指宿”の読み方と例文
読み方割合
いぶすき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、応召以来、佐鎮さちんの各海兵団や佐世保通信隊や指宿いぶすき航空隊で、兵隊として過ごして来た。さまざまの屈辱くつじょくの記憶は、なお胸に生々しい。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
大隅半島から薩摩湾を横切って指宿いぶすきの方へ帰って行くと、ちょうど明日船が出るというので、正月三日だったと思うが、船に乗った。そして奄美大島に上陸し、ほんの一日二日いて琉球へ渡った。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「そうだね、指宿いぶすきの一等なんてのを、菊の花の肥料にするならねぇ」
工場新聞 (新字新仮名) / 徳永直(著)