押包おしつつ)” の例文
新田は椅子から跳上はねあがった。然しその時、怪鳥は両の翼で彼を押包おしつつみ、新田は喉へ冷たいものが鋭く掴みかかるのを感じたまま椅子と共にのけざまに顛倒てんとうした。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)