“抜足差足”の読み方と例文
旧字:拔足差足
読み方割合
ぬきあしさしあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、抜足差足ぬきあしさしあし、ソロリソロリと格子戸を開けて、玄関の障子を開けて、靴を脱ぐのも音のせぬ様に注意しながら、いきなり茶の間の前まで忍び込んだ。
接吻 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
小野 (その声にはっとして耳を澄まし、何やら烈しい恐怖感に襲われ、文麻呂が眼をつむっているすきに、抜足差足ぬきあしさしあしで左方にこそこそ逃げて行こうとする)
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
直行はたたずみて様子をうかがひゐたり。抜足差足ぬきあしさしあし忍びきたれる妻は、後より小声に呼びて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)