“打越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちこし55.6%
うちこ22.2%
うちこえ11.1%
うちごし11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに打越うちこしにはその背景を叙した後だから、今度はそういう事が頻々あるという、概括的事実としてこれを味わってみたものかと思う。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
附句つけくの制限はかえって俳諧よりも多く、去嫌さりきらいとか打越うちこしとかのやかましい沙汰さたがあって、それはいずれも個々の句の変化、場面の展開を念としたものばかりであったが
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
偖も小野田幸之進は主命によつて江戸屋敷を出立なし大坂へとおもむ途中とちう箱根も打越うちこえて江尻へとまり急ぎの旅なれば翌曉よくげう寅刻頃なゝつごろに出立しけるが江尻宿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
次で十九日に又大久保五岳、島根近路、打越うちごし古琴と墨田川に遊んだ。五岳、名は忠宜ちゆうぎ、当時の菓子商主水もんどである。近路古琴の二人の事は未だ考へない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)