“打目戍”の読み方と例文
読み方割合
うちまも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と敏子は早速第一を放った。郁子と目くばせの中に今日は攻勢を取ることと相談がきまったのである。僕は側から仔細に打目戍うちまもっている。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
一斉に彼のおもてを注視せし風早と蒲田とのまなこは、更に相合うていかれるを、再び彼方あなたに差向けて、いとどきびし打目戍うちまもれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
余は深く腕を組みて、考古学者が沙漠に立つ埃及エヂプト怪像スフインクスを打仰ぐが如く、黙然として其の姿を打目戍うちまもり候。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)