“手拭地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てぬぐいじ75.0%
てぬぐひぢ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汚い手拭地てぬぐいじ浴衣ゆかたを着た九つか十位の男の児が、剥製はくせいの蛙みたいにひょろひょろになって、つつじの株の葉陰にうずくまっていた。
夏の夜の冒険 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
その時分は結城ゆうきずくめのった身なりに芸人らしく見えた事もあったのが、今は帽子もかぶらず、洗ざらした手拭地てぬぐいじ浴衣ゆかた兵児帯へこおびをしめ素足に安下駄をはいた様子。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
大阪油懸町あぶらかけまちの、紀伊国橋きのくにばしを南へ渡つて東へ入る南側で、東から二軒目に美吉屋みよしやと云ふ手拭地てぬぐひぢ為入屋しいれやがある。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)