“扇面”の読み方と例文
読み方割合
せんめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平家納経の扉絵か、扇面せんめん古写経の中の人々のように、一とき現代の顔もみななごやかで美しい。(二六・七・二二)
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
板刻はんこく錦絵にしきえ摺物すりもの、小説類の挿画さしえ、絵本、扇面せんめん短冊たんざく及びその他の図案等、各種にわたりてその数のおびただしきこと、ルイ・ゴンスの『日本美術』によれば少くとも三万種を越えたるべしといふ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「どれ」と、入道にゅうどうはそれを受けとり、馬上で扇面せんめんの文字を読みはんじて——
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)