“戸惑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とまど86.2%
とまどい10.3%
とまどひ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
背の軽桟かるさんを突きとばされて、よろよろと、強右衛門は柵の中に入っていた。ほっとした余り、少し戸惑とまどっていたとみえて、彼が歩き出すと
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして見ると、月経の血が戸惑とまどいをして鼻から出ることもあるように、性欲が絵画になったり、彫刻になったり、音楽になったり、小説脚本になったりするということになる。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
娘も数多あまた居たり。みにくきは、子守の借着したるか、茶番の姫君の戸惑とまどひせるかとおぼしきもあれど、中には二十人並、五十人並優れたるもありき。服装みなりは宮より数等すとう立派なるは数多あまたあり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)