“我物顔”の読み方と例文
旧字:我物顏
読み方割合
わがものがお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
振り向いて西の空を仰ぐと阿蘇の分派の一峰の右に新月がこの窪地一帯の村落を我物顔わがものがおに澄んで蒼味あおみがかった水のような光を放っている。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ことばを厚うし、身を謙下へりくだっても後学のために見ておきたいと思っていたところでありましたが、神尾があんまり我物顔わがものがおに思わせぶりをするものだから
弘一君は一人息子なので、広い邸を我物顔わがものがおに、贅沢三昧ぜいたくざんまいに暮していた。親爺おやじは陸軍少将だけれど、先祖がある大名の重臣だったので、彼の家は却々なかなかのお金持ちである。
何者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)