“成美”の読み方と例文
読み方割合
せいび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
阿部家の医官馬屋原氏はよゝ玄益と称した。初代が玄益寧成ねいせい、二代が玄益順成じゆんせい、三代が玄益成美せいびである。寧成は安永十年に表医師に召し出だされ、寛政元年に歿した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この時代のはじめの方には、江戸では白雄、蓼太の門弟があって、その外に成美せいびなどもいる。
俳句上の京と江戸 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
卯の花のたえ間をここに音信おとずるるものは、江戸座、雪中庵の社中か、抱一ほういつ上人の三代目、少くとも蔵前の成美せいびの末葉ででもあろうと思うと、違う。……田畝たんぼに狐火がともれた時分である。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)