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慌忙
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あわて
ふりがな文庫
“
慌忙
(
あわて
)” の例文
左門
慌忙
(
あわて
)
とどめんとすれば、
陰風
(
いんぷう
)
に
眼
(
まなこ
)
くらみて
行方
(
ゆくへ
)
をしらず。
俯向
(
うつぶし
)
につまづき倒れたるままに、声を放ちて大いに
哭
(
なげ
)
く。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
引開
(
ひきあけ
)
見ればお光は
已
(
すで
)
にはや庄兵衞をば
刺留
(
しとめ
)
つゝ今や
自害
(
じがい
)
をなさんとする
景樣
(
ありさま
)
なるに大きに
慌忙
(
あわて
)
ヤレ
待
(
まて
)
暫
(
しば
)
しと
大聲
(
おほごゑ
)
を
揚
(
あげ
)
んと
爲
(
なし
)
しが
夜隱
(
やいん
)
のこと
設
(
もし
)
も長家へ
漏聞
(
もれきこ
)
え目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
蘿月は休まず歩きつづけた暑さにほっと息をつき、ひろげた胸をば
扇子
(
せんす
)
であおいだが、まだ店をしまわずにいる
休茶屋
(
やすみぢゃや
)
を見付けて
慌忙
(
あわて
)
て立寄り、「おかみさん、
冷
(
ひや
)
で一杯。」と腰を
下
(
おろ
)
した。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
蘿月
(
らげつ
)
は休まず歩きつゞけた暑さにほつと息をつき、ひろげた胸をば
扇子
(
せんす
)
であふいだが、まだ店をしまはずにゐる
休茶屋
(
やすみぢやや
)
を
見付
(
みつ
)
けて
慌忙
(
あわて
)
て
立寄
(
たちよ
)
り、「おかみさん、
冷
(
ひや
)
で一杯。」と腰を下した。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
慌
常用漢字
中学
部首:⼼
12画
忙
常用漢字
中学
部首:⼼
6画
“慌忙”で始まる語句
慌忙惑