“惟成”の読み方と例文
読み方割合
これなり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうえ大宮司惟直これなおも、弟の惟成これなりも、本国へ帰る途中、尊氏方の呼応者こおうしゃにとりかこまれて、部下百六十人と共に、無残な死をとげてしまった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿蘇惟直あそこれなお惟成これなりの兄弟。また一族の惟澄などが、同時に、吶喊とっかんの声をあげていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ひとまず退け!」と退いたのもまたなおまずかった。敵の仁木義長、千葉大隅おおすみらの兵に追い打ちをかけられて、みるまに阿蘇惟成これなりは負傷し、以下、数百の死傷をここの退路に出してしまった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)