情血じょうけつ)” の例文
お十夜の情血じょうけつがいっぺんに冷たくなった。残ったのは兇暴な殺気だけだ。彼は、女のうしろから、ヌッとのぞいた男を、そも、誰かと、五体をこわばらしている……。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)