思掛おもひが)” の例文
然らばこの景既に夢ならず! 思掛おもひがけずもここに来にける吾身もまた夢ならず! ただ夢に欠く者とては宮一箇ひとりのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
うも御樣子ごやうすておいでなさいます、といままをせばまをしますやうなものの、あんまりおほきくおりなさいましたで、まるでもつて、思掛おもひがけずでござりました。失禮しつれいながら、おいくつに。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)