“忍沼”の読み方と例文
読み方割合
おしぬま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母親の眼には、蒼白あおじろい顔をした眼の濁ったからだのやせた清三の姿がうつった。忍沼おしぬまのさびた水にはみぞかくしの花がところどころに白く見えた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
二十六年故山こざんを出でて、熊谷の桜に近く住むこと数年、三十三年にはここ忍沼おしぬまのほとりに移りてより、また数年を出でずして蝸牛ででむしのそれのごとく、またも重からぬからひて
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)