必然てっきり)” の例文
妻「おや/\私は着物や帯の模様が似て居たから必然てっきりおとみだと思ったら、着物の紋が違って居る」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
貴方様のお出発ちなされた後、大旦那様の御介抱を致しておりますると、二日目の晩になって、入口の方で何やら足音が致しまするで、必然てっきり貴方様が御帰りなされた事と存じまして
月世界競争探検 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
開化に成っては幽霊が生きて種々いろ/\なものに化けるんでげしょう、の時桟橋に血が流れて居ましたから、旦那も私も必然てっきり盗賊どろぼうに殺されて川ン中へほうり込まれたものと思って居ましたが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)