“御覚”のいろいろな読み方と例文
旧字:御覺
読み方割合
おんおぼ50.0%
おおぼえ16.7%
おさま16.7%
おんおぼえ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦人はやがて妾に向かいて、あなた様には御覚おんおぼえなきか知らねど、私はかつて一日とてもあなた様を思い忘れしことなし。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
御落胤ごらくいんと称して、確かな証拠品も所持致すよし、今、御上おかみへ、御覚おおぼえが御座りますか、と聞くと——」
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「坊ちゃまですか。めんめを御覚おさましだもんですから、御隠居様がおんぶなさいまして、表の方へ見にいらッしゃいました」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
然るところさる承応二年六丸殿は未だ十一歳におわしながら、越中守に御成り遊ばされ、御名告なのり綱利つなとしと賜わり、上様の御覚おんおぼえ目出たき由消息有之、かげながら雀躍じゃくやく候事に候。